ひるねゆったりの寝室

アニメとか漫画とか映画とかの感想を書いていきます

アニメ

『君たちはどう生きるか』を観た

ネタバレ多少ありの感想です。

『すずめの戸締まり』『THE FIRST SLAM DUNK』『かがみの孤城』の雑感

11月12月に観たアニメ映画の雑感。 『すずめの戸締まり』 新海誠監督作品の中では一番だと思う。「一番好き」というのとはちょっと違って、「一番いい」と感じた。なぜなら単純に「怖い」。災害描写もそうだし、廃墟の観覧車アクションも「これ、一歩間違え…

『ヤマノススメ Next Summit』5話EDのプチ感想

『ヤマノススメ Next Summit』はほぼ毎話ED映像が変更される、贅沢なTVシリーズだ。その回でフィーチャーされた人物の、本編では語られなかった余白の一端を知ることができ、毎回ちょっぴり得した気持ちになれる。画面の雰囲気が本編と異なるので、それもま…

『雨を告げる漂流団地』を観た

子供のために作られたアニメーション、という言い回しがある。 たいていは年若いキャラクターが主人公となり、冒険したり葛藤したりする作品のことだ。 これを大人の観客が「子供の方を向いた作品だ」と評価するのは難しく、結局、自分の中の「イマジナリー…

『咲-Saki-』のアニメは原作通り「ではない」?

突然だが、『咲-Saki-』クイズ。どちらが正しいセリフだろうか。 「ごめんなさい 私は麻雀 それほど好きじゃないんです」「ごめんなさい 私は麻雀 好きじゃないんです」 『咲-Saki-』の序盤。主人公である宮永咲が、のちにライバルとなる原村和に麻雀をもう…

倦怠期映画『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』

2017年公開の『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』を4年ぶりに観た。当時から思っていたのだけど、これは倦怠期映画だ。長く付き合った結果、刺激のなくなったカップルが、ふとしたきっかけで出会った頃のときめきを取り戻してエ…

唐突に『魔法少女まどか☆マギカ』の話

唐突に、とは言うものの、自分の中では繋がっています。今日、『魔法少女まどか☆マギカ10(展)』を見てきたからです。これは2011年に放送されたTVシリーズを振り返る展覧会で、劇場版に関係する展示物はほぼないです(『叛逆の物語』での変身シークエンスム…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の好きなところ/苦手なところ

シリーズものであれ、特定の監督の作品であれ、最新作に触れるのは私にとって良いことだ。特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの場合は、前作『:Q』から8年もインターバルを挟んだ故に、初見の時の気持ちが薄れていってしまう。この8年の間に複数回…

『劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸』で思ったこと

『劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸』を観て思ったことのメモ書きです。

日本っぽい景色と『ジョゼと虎と魚たち』『Fate/stay night [Heaven's Feel]』

『ジョゼと虎と魚たち』の日常風景はとても綺麗で胸を打ちます、という話。

『咲-Saki-』/劇場版『SHIROBAKO』/『まちカドまぞく』の話

『咲-Saki』の話。 『咲-Saki-』シリーズ(TVアニメ、実写版、原作漫画)に触れて、びっくりした。麻雀が全くわからないのに、こんなに面白く感じるのか!と。仮説としては、・勝負ものがそもそも好き。・「ここでは勝った、ここでは負けた」の配分が好き。…

7年後にまた観ます――『空の青さを知る人よ』

『空の青さを知る人よ』の感想です。決定的なネタバレはありません。

僕は「帆高っ、走れぇー!」と叫べない――『天気の子』の話

ネタバレオンリーです。『天気の子』のクライマックスが好きで憧れる、という話です。

『ブレイブ ストーリー』を観た

2006年公開の劇場アニメ『ブレイブ ストーリー』を久しぶりに観た。(原作は「ブレイブ・ストーリー」だが、映画は「・」が抜けるらしい) あらすじをざっくりまとめると下記のようになる。現代日本に暮らす平凡な少年・ワタルの家庭は、ある日突然崩壊。父…

『天気の子』のメモ――記録と記憶

※ネタバレあります 「東京だって、いつ消えてしまうか分からないと思うんです」これは、『君の名は。』終盤で主人公・瀧の口から出る台詞だ。彼は失った糸守の記憶に引っ張られ、建設会社らしき企業の採用試験を受けている。その時の面接時に語られた言葉だ…

『TARI TARI』を観た

2012年放映のTVアニメ『TARI TARI』を観ました。 この前『花咲くいろは』を観たので、いざP.A.WORKS強化旬間、というわけで観ることにしたのです。私自身は合唱経験はクラス合唱や音楽の授業程度ですが、とても好きでした。真面目に歌わない人は最初から練習…

『花咲くいろは』を観た

2011年のTVアニメ、『花咲くいろは』を観ました。 ひとつの境地に達しているとか、何か尖った描写があるとか、そういったタイプの作品ではありません。むしろ、旅館を題材にした、オーソドックスな「お仕事ドラマ」を貫徹している、そういう作品だと思います…

『ゆるキャン△』を観た

タイトル通り、TVアニメ『ゆるキャン△』を観た。 可愛い女の子のワイワイと、キャンプそのものの薀蓄を楽しむ感じの作風で、結構面白かった。 中でも興味を持ったのは、主人公のなでしことリン、そして野クルのメンバーたちの距離感だった。 リンはソロキャ…

お約束と挑戦――静野孔文監督時代の『劇場版名探偵コナン』

『劇場版名探偵コナン(以下『劇場版コナン』)』シリーズには、現在までで4人の監督がいる。この記事では、昨年卒業した、3代目(15~21作目)の静野孔文監督時代を振り返る。私は12作目から劇場に通うようになった人間なので、リアルタイムで追いかけら…

【ネタバレ】映画『この世界の片隅に』感想―戦争映画です。でも、笑っていいんです

映画『この世界の片隅に』を観に行った。 浦野すずという絵を描くことと空想が大好きな女の子が広島に育ち、呉の北條家に嫁いで生きていく。その人生と重なるように太平洋戦争が本格化し、その生活にじわじわと影を落としていく物語だ。 この映画では笑える…

『君の名は。』と『サマーウォーズ』

これは僕達のアニメ映画だ 2010年3月に『サマーウォーズ』を観たとき、私は今までにない興奮を覚えた。「こんな面白いアニメ映画があったなんて!!」と驚愕したのだ。当時の私は中学3年生。劇場で公開していた時は存在を知らず、親がレンタルしてきたDVDで初…

【ネタバレ】映画『君の名は。』の感想――パッチワークが導く、新しい光

最初っからネタバレです。 生まれて初めて、「胸を揉むシーン」に感動した。 女子高生が自分の胸を揉みしだいている光景にこれほどまでに揺さぶられ、大笑いするなんて。 ◆『君の名は。』とパッチワーク 新海誠監督作品『君の名は。』はすさまじいパッチワー…